最凶の女帝、不幸を呼ぶ少年の養母になる!
「跪いて私の靴を舐めなさい」
大陸に君臨する大帝国・斎の女帝、李紅蘭。
彼女は先帝の跡継ぎだった兄を次々と弑し、政敵の首を刎ね、
利用した臣下を粛清し、己の立場を盤石のものとして玉座に就いた。
さて、その極悪女帝は、ふた月ほど前に結婚した。相手は斎の属国・脩国の王子、王龍淵。
大陸一の美貌を誇るこの男は、誰よりも紅蘭を憎み、彼女を殺したい一念で生きている。
それを承知の上で紅蘭は龍淵をそばに置き、愛でているという謎の夫婦関係なのだった。
そんな奇妙なふたりが、十歳の少年の父母になることになった。
紅蘭の兄の息子――つまり甥っ子の白悠を、このたび正式に養子にすることにしたのだ。
しかし、噂によれば白悠は「不幸を呼ぶ少年」らしい。
曰く、周囲の人間が不可解な死を遂げたり、怪我を負ったりという不幸が続いた。
もしその「不幸」が怨霊の仕業なら、
紅蘭のもとには「そういうもの」が見えて対処可能な龍淵がいるので、
あえて養子に迎え、不幸の連鎖を断ち切ろうというのだが……。
関係が複雑すぎる最強ステップファミリーは、
果たして問題を解決し、幸せを掴むことができるのか?
破天荒な中華ファンタジー、第2弾!
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